LPIC304(LPIC Level3)の「Linux仮想化と高可用性」に関する用語をまとめる。
(※注意)記載の情報は、2016年2月7日現在
記号
- /etc/drbd.conf
- DRBDの設定ファイル名
- /etc/ha.d/authkeys
- /etc/ha.d/ha.cf
- /etc/ocfs2/cluster.conf
- OCFS2ファイルシステムの構成ファイル
- /etc/xen/
- /etc/xen/auto
- Xenの仮想マシンを自動起動させるために、仮想マシン構成ファイルのシンボリックリンクを作成するディレクトリ
- /etc/xen/xend-config.sxp
- /usr/lib/ocf/resource.d/heartbeat
- /usr/lib/ocf/resource.d/pacemaker
- /var/lib/heartbeat/crm/cib.xml
A
- AFS
- Andrew File Systemは、分散ファイルシステム
- クライアントはサーバ上のファイルをローカルにキャッシュすることで、同ファイルへのアクセスを高速化することが可能
- Kerberos認証を使用し、ディレクトリ毎にアクセス制御リストを持つ
- AMD-V
- APC power switch
B
- backendセクション
- balance
- bridge-utils
C
- CCS
- Cluster Configuration System
- cib
- cluster Information Base
- cibadmin
- cibadmin -o
- clulog
- クラスタのログメッセージをsyslogに送る
- clushutdown
- クラスタを停止する
- clustat
- clustatはクラスタの状態(メンバー情報、quorumビュー、構成済みユーザーサービス)を表示するコマンド
- clusvcadm
- クラスタのユーザサービスを制御するコマンド
- CLVM
- Cluster Logical Volume Manager
- CMAN
- Cluster Manager
- Coda
- AFS2の後継として開発された分散ファイルシステム
- Conga
- RHCSをリモート管理するWebベースの管理ツール
- サーバ/エージェント型のアーキテクチャを採用
- サーバコンポーネントはluci, エージェントコンポーネントは、ricciと呼ばれる
- luciには、ブラウザ経由(https)でアクセスする
- connect
- Corosync
- メッセージングとメンバーシップを提供するクラスタ基盤サービスである
- メッセージング: ユニキャスト/マルチキャスト/ブロードキャストによるクラスタノード間通信を行う
- メンバーシップ: クラスタに参加するノードを判定し、ノード間の通信を可能とする
- メッセージングとメンバーシップを提供するクラスタ基盤サービスである
- crm
- Pacemakerが制御するリソースを設定するコマンド
- crm no-quorum policy
- crm_mon
- クラスタの現在の状態を表示するコマンド
- crmadmin
- crmd
- Cluster Resource Management Daemon
D
- debugfs.ocfs2
- OCFS2ファイルシステムのデバッガ
- defaultsセクション
- dh
- Destination Hashing
- DLM
- Distributed Lock Manager
- dom0-cpus
- dom0-min-mem
- Domain-0
- Domain-U
- DRAC
- DRBD
- Distributed Replicated Block Device
- drbdadm
- drbdadm dstate
- 下位レベルの同期ステータスを表示することが可能
cat /proc/drbd
と同じ
- 下位レベルの同期ステータスを表示することが可能
- drbdadm role
- drbdadm status
- 設定ファイルに指定されたすべてのデバイスの状態をXML形式で表示するコマンド
E
- enable-dump
- EZテンプレート
F
- fence_apc
- APCパワースイッチ用のfencingエージェント
- パワースイッチにsshなどでログインし、指定した電源を再起動する
- fencing
- ノードの死活監視を行い、1台のノードが故障した場合にそのノードをクラスタから切り離すための機能
- 故障したノードを切り離すことで、そのノードからI/Oを遮断し、共有ストレージのデータの整合性を確保する
- STONITHはfencing方法の1つ
- frontendセクション
- fsck.ocfs2
- OCFS2ファイルシステムの検査を行う
G
- GFS
- Global File System
- gfs_mkfs
- GFS2
- クラスタの全ノードから同時にアクセスされる共有ストレージ上で利用するクラスタファイルシステム
- カーネルモジュールgfs2.koとして実装される
- GFS2は複数ノードからの同時アクセスに対する調停とデータ一貫性の保持のためにDLMを利用する。
DLMはカーネルモジュールdlm.koとして実装される
- gfs2_convert
- gfs2_grow
- GFS2でファイルシステムを拡張するコマンド
- globalセクション
- global_defs
- GlusterFS
- クライアント/サーバ構成をとる、スケールアウト可能な分散ファイルシステム/NASファイルシステム
- EthernetやInfiniBandのRDMAを介し、様々なサーバのストレージを集約することが出来る
- GlusterFSはGluster,Incによって開発され、2011年のRedHat社によるGluster社の買収後は
RedHat社のストレージ製品として提供されている - GlusterFSには次のような機能がある
- ファイル単位のミラーリングとレプリケーション
- ファイル単位のストライピング
- ファイル単位の負荷分散
- ボリュームフェイルオーバー
- スケジューリングとディスクキャッシュ
- ストレージクォータ
- GNBD
- Global Network Block Device
H
- HA
- High Availability
- HAProxy
- 以下のロードバランシングアルゴリズムが指定可能
- roundrobin
- leastconn
- source
- uri
- proxyセクションはdefaults, frontend, backend, listenの4つのセクションから構成される
- listenセクションでは、acl, maxconn, server, redirectを指定可能
- tcpとhttpの2つの動作モードがある
- tcp: 主にSSL、SSH、SMTPなどに使用される
- http: レイヤ7でのフィルタリングや切り替えが可能
- 以下のロードバランシングアルゴリズムが指定可能
- Heartbeat
- httpモード
- HVM
- Hardware Virtual Machine。完全仮想化と同義。
- Xenで
xm dmesg
の出力にhvm
という文字列が出力されていれば完全仮想化を使用可能と判断できる。
I
- IBM IMM
- ILO
- IntelVT
- ip_vs.ko
- IPMO
- Intelligent Platform Management Interface
- IPVS
- IP Virtual Server
- ipvsadm
- LVSの仮想サーバテーブルを制御するためのコマンド
- ipvsadm –mcast-interface
- ipvsadm –start-daemon
J
- keepalived
- keepalived.conf
- 以下のセクションで構成される
- global_defs
- virtual_server
- 以下のセクションで構成される
- kmod-kvm
- KVM
- kvm.ko
- kvm-amd.ko
- AMDのCPUでKVMを使用するために必要なカーネルモジュール名
- kvm-intel.ko
- kvm-qemu-img
L
- lblc
- Locality-Based Least-Connection
- lblcr
- Locality-Based Least-Connection with Replication
- lc
- Least-Connection
- libvirt
- LinuxPMI
- Linux Process Migration Infrastructure
- クラスタシステムのノード間でのプロセスマイグレーション機能によりノードの負荷分散を行うソフトウェア
- Linuxカーネルの拡張機能として提供
- LinuxPMIはクラスタ内の負荷の高いノードのプロセスを負荷の低いノードにマイグレートして実行することにより、
ノードの負荷分散を行う - プロセスマイグレーションによる負荷分散システムでは、リソースの共有/非共有によりSSIとMSIに分類される
- LinuxPMIではプロセス空間やI/O空間はノード毎に異なり、MSIに分類される
- MSI: リソースの多くは非共有でありノード毎に異なる
- SSI: プロセス空間、I/0空間、IPC、ファイルシステムなどのリソースの多くはノード間で共有されるため、
クラスタがあたかも1つのシステムであるかのように見える
- LinuxPMIではプロセス空間やI/O空間はノード毎に異なり、MSIに分類される
- listenセクション
- lrmd
- Local Resource Management Daemon
- LSB
- Linux Standard Base
- luci
- LVS
- Linux Virtual Server
- ロードバランサの1つ
- 10種類のロードバランシングアルゴリズムをサポート
- rr, wrr, lblc, nq など
- 10種類のロードバランシングアルゴリズムをサポート
- lvs_sched
M
- mkfs.gfs2
- mkfs.ocfs2
- OCFS2のファイルシステムを作成するコマンド
- mounted.ocfs2
- システム上のOCFS2ボリュームを検知
N
- net.ipv4.vs.expire_nodes_conn
- nq
- Never Queue
O
- O2CB
- OCFS2を稼働させるために使用するシンプルなクラスタサービス
- ノードマネージャ、ハートビートサービス、TCPプロトコル、DLMで構成される
- o2cb_ctl
- OCFS2のファイルシステムを作成するコマンド
- O2CBクラスタサービスの管理ツール
- 代わりに、ocfs2consoleの使用が推奨されている
- o2image
- OCFS2ファイルシステムのメタデータを特定のイメージファイルにコピー
- OCF
- Open Cluster Framework
- OCFS2
- Oracle Cluster File System ver.2
- Oracle社が開発したクラスタファイルシステム。OCFS2では複数のノードが同時に共有ストレージにアクセス可能
- Oracle RACやDRBDと組み合わせて使用可能
- ocfs2console
- OCFS2のファイルシステムを作成するコマンド
- OCFS2ボリュームを管理(フォーマット、チューニング、マウント、アンマウント)のGUIツール
- O2CBクラスタの構成も可能
- OpenVZ
- Open Virtualization
- コンテナ型仮想化
- LinuxカーネルとOSをベースとして開発された無償の仮想ソフトウェア
- ホストOS・ゲストOSとも、Linuxでなければならない
- option forwardfor
- X-Forwarded-Forヘッダをパケットに付加するキーワード
- X-Forwared-ForはHAproxyなどを経由してWebサーバに接続するクライアントの送信元IPアドレスを特定する際に使用
P
- Pacemaker
- Pacemakerはクラスタリソースマネージャーである。クラスタのリソースを管理、監視する。
- リソース: 仮想IP、Apache Webサーバ、DRBD、OCFS2、GFS2、ファイルシステム、MySQL
- クラスタ基盤サービスであるCorosyncあるいはHeartbeatによるメッセージングとメンバーシップ機能を利用して
ノードとリソースの障害検知と回復処理を行う - Pacemakerの管理コマンドはcrmとpcsがある
- crm: SLES11で提供
- pcs: Fedora19, Scientific Linux 6.5で提供
- Pacemakerの内部コンポーネント
- cib (Cluster Inforamtion Base)
- crmd (Cluster Resource Management Daemon)
- pengine (Policy Engine)
- stonithd (Shoot The Other Node In The Head Daemon)
- lrmd (Local Resource Management Daemon)
- attrd (Attribute Daemon)
- Pacemakerはクラスタリソースマネージャーである。クラスタのリソースを管理、監視する。
- pengine
- Policy engine
- 現在の状態と構成に基づきクラスタの遷移状態を算出。また、アクションと依存関係のリストを含む遷移状態図を作成。
- proxyセクション
Q
- qdiskd
- Cluster Quorum Disk Daemon
- RHCSのcmanと通信しノードの状態を決定するための方法を提供する
- 定期的にquorumディスクの情報を更新する
- QEMU
- qemu-kvm
- KVMでゲストOSをインストールするためのコマンド
- qemu-kvmコマンドでユーザモードネットワークを有効にするオプションは
-net user
- ユーザモードネットワークで使用可能なプロトコルはTCPとUDPのみ(ICMPは使用不可)
- quorum
- スプリットブレインが発生した場合、過半数のノードが参加したグループが持つクラスタ決定権のこと
- スプリットブレインを防ぐ機能
- 2ノード構成クラスタの場合、1つのノードだけでは過半数とならないので、no-quorum-policy=”ignore”と
設定することで、処理を続行する
R
- RA
- Resource Agent
- rgmanager
- Resource Group Manager
- RHCS
- Red Hat Cluster Suite
- RHELに最適化されたクラスタ製品で次の機能を持つ
- HAクラスタ(CMAN: Cluster Manager)
- IPロードバランサ(LVS)
- 特徴
- 最大128ノードをサポート
- NFS及びCIFSフェイルオーバーをサポート
- 共有ストレージをサポート
- データの包括的な整合性の確保
- SCSI, Fibre Channelをサポート
- サービスフェイルオーバーを実行
- 次のコンポーネントから構成される
- CCS (Cluster Configuration System)
- クラスタ構成を管理し、ノード間のクラスタ構成情報を同期する
- Conga
- RHCSをリモート管理するWebベースの管理ツール
- CMAN (Cluster Manager)
- ノード間のメッセージング、メンバシップの管理などクラスタ全体を管理する
- CLVM (Cluster Logical Volume Manager)
- クラスタ用に拡張されたLVM
- DLM (Distributed Lock Manager)
- 共有するリソースの排他制御のためのロック機構を管理し、共有リソースにアクセスするノードの同期を行う
- Fence
- fencingデバイスを管理し、fencing機能を提供する
- GFS
- GNBD (Global Network Block Device)
- GFSと組み合わせて使用するネットワークブロックデバイス
- LVS
- Quorum
- quorumディスクを管理し、共有ストレージの整合性を確保する
- rgmanager (Resource Group Manager)
- クラスタの各種リソースを管理し、サービスの起動・停止・状態監視を行う
- OCF形式のリソースエージェントをサポートする
- ricci
- rr
- Round-Robin
S
- sed
- Shortest Expected Delay
- sh
- Source Hashing
- sorry_server
- すべての物理サーバがダウンしていた場合に、LVSに追加されるサーバを指定する設定項目
- virtual_serverセクションで指定
- STONITH
- fencingの一つ
- stonithd
- Heartbeat fencing用サブシステム
- STONITHデバイス
T
- TCPモード
- TUN/TAPデバイス
- tunefs.ocfs2
- OCFS2ファイルシステムのパラメータを調整する
U/V
- use_backend
- UUID
- Univerasally Unique Identifier
- 仮想マシンのユニークな識別子
/etc/xen/ゲストOSの識別名
内に記述がある
- uuidgen
- UUIDを発行する
- virsh
- 仮想マシンソフトウェア(*)を管理するツール
- (*)XenやQEMU, KVMなど
- 仮想マシンソフトウェア(*)を管理するツール
- virsh autostart
- ホスト起動時に仮想マシンを自動起動するように設定
- virsh autostart –disable
- virsh dumpxml
- 仮想マシンが起動している状態でXML形式の仮想マシン定義ファイルを作成するサブコマンド
- virsh list
- 仮想マシンの一覧を表示
- virsh restore
- saveサブコマンドでステータスファイルに保存した仮想マシンの状態を復元するサブコマンド
- virsh resume
- 一時停止中の仮想マシンを再開させるサブコマンド
- virsh save
- 稼働中の仮想マシンの状態をメモリからステータスファイルに保存し、仮想マシンを停止するサブコマンド
- virsh shutdown
- 仮想マシンを停止する
- virsh suspend
- 仮想マシンを一時停止する
- virsh setmem
- 仮想マシンのメモリサイズを変更する
- virsh setvcpus
- 仮想マシンに割り当てる仮想CPUの数を変更する
virsh setvcpus vm1 2
#仮想マシンvm1に2個のcpuを割り当て
- virsh start
- 停止中の仮想マシンファイルを起動させるサブコマンド
- virsh vcpupin
- 仮想CPUと物理CPUを関連付ける
virsh vcpupin vm1 1 2
#仮想マシンvm1の仮想CPU1に物理CPU2を関連付け
- virt-clone
- virt-convert
- virt-image
- virt-install
- virt-manager
- virtual_serverセクション
- virtual_server_groupセクション
- Virtual Box
- Virtuozzo
- virt-viewer
- VRRP
- Virtual Router Redundancy Protocol
- vrrp_instanceセクション
- vrrp_scriptセクション
- vrrp_sync_groupセクション
- vzpkg install template
- EZパッケージをインストールするためのコマンド
- vzpkg list
W
- watchdog
- withdraw
- wlc
- Weighted Least-Connection
- wrr
- Weighted Round-Robin
X
- Xen
- xend-config.sxp
- xend-relocation-address
- xend-relocation-hosts-allow
- xend-relocation-port
- xend-relocation-server
- X-Forwarded-Forヘッダ
- xm
- Xen専用の管理ツール
- xm create
- xm destroy
- xm dmesg
- xm list
- 仮想マシンの情報を出力する
- xm migrate
- 他のホストにマイグレーション
- ライブマイグレーションのオプションは、
-l
または--live
- xm top
- 仮想マシンのリアルタイムモニタリングを行う
- xmdomain.cfg
ア行
- エミュレート
- 特定のハードウェア用に開発されたアプリケーションを他のハードウェアで実行すること
- オーバーコミット
- オフラインマイグレーション
- オプション: なし
- 仮想マシンの停止有無: 停止する
- メモリコピー: 1回
カ行
- 下位レベルデバイス
- 仮想化
- 仮想マシン
- 仮想マシンモニター
- 完全仮想化
- クラスタ
- クラスタファイルシステム
- ゲストOS
- コンテナ
サ行
- シミュレーション
- 複雑な事象を単純化して行う模擬実験のこと
- 準仮想化
- スーパーバイザーコール
- スプリットブレイン
- クラスタ内の各ノードでインターコネクト障害が発生し、各ノードが分断された状態になること
タ・ナ行
- ドメイン
ハ行
- ハイパーバイザー
- ハイパーバイザーコール
- フロントエンドドライバ
- ベアメタル型ハイパーバイザー
- ヘルスチェック
- ホストOS
- ホストOS型ハイパーバイザー
マ行・ヤ行
- マイグレーション
- マイグレーション・ポート
- メッセージ通信レイヤ
- ユーザモードネットワーク
ラ行
- ライブマイグレーション
-l
,--live
のオプションコマンドで実行- 仮想マシンの停止有無: 停止しない
- メモリコピー: 差分コピーを複数回
- リソース
- リソースエージェント
- リソース管理レイヤ
- ロードバランサ
- ロードバランシングアルゴリズム
